高力ボルト接合用の孔あけ加工方法の違いによる引張耐力試験レーザー孔あけ加工周りの入熱による硬化について その1

摘要

すべり係数と引張耐力実験に用いた接合部試験体のレrnーザー孔について，レーザー孔あけ加工周りの入熱によrnる硬化の程度を確認するため，マイクロビッカース硬さrn試験を行った．試験結果のまとめを以下に示す.rn(1) 板厚方向のマイクロビッカース硬さrnSN400B は，レーザー照射の表面から裏面に向かって値rnが大きくなる傾向を示し，その傾向はノッチ側の方がノrnッチ無側より大きい．値は約150HMV～400HMV を示す．rnSN490B のノッチ側は，表面から板厚中央付近に向かっrnて値が大きくなる傾向を示し，約300HMV～500HMV をrn示す．板厚中央付近から裏面の間は，ほぼ一定の値であrnる．ノッチ無側は，表面から裏面に向かって値が大きくrnなる傾向を示し，約250HMV～500HMV を示す．rn(2) 板幅方向のマイクロビッカース硬さrnSN400B のノッチ側の硬化は，一部で孔表面から約rn2.0mmm まで見られるが，その他の部分では孔表面から約rn1mm 以内である．ノッチ無側の硬化は，全てのラインでrn孔表面から約1mm 以内である．rnSN490B のノッチ側の硬化は，孔表面から約1.5mm 以rn内，ノッチ無側の硬化は，孔表面から約1mm 以内である．