帯状慣性センサシステムを用いた座面形状の推定に関する研究

摘要

自動車や航空機などにおいて，長時間の使用においても身体の負担が最小限となり，座ったときの身体への負担を減らすことができ，快適性が向上するシートの開発が非常に重要である．シートの評価として，圧力センサシートを用いた圧力分布計測が挙げられるが，シートの快適性を判断する指標として身体とシートの間のフィッティングが非常に重要となるために，座面の形状を計測する必要がある．しかし，圧力分布から形状を推測するためには，複数の材料から構成されるシートの形状を計測することは難しい．形状を計測する方法として，モーションキャプチャを用いた光学的な計測が考えられるが，身体とシートの間の形状を計測するためには可視化可能な専用シートを作成する必要があるため，一般的なシートを評価することは難しい．