フィラーを有する高力ボルト継手の導入ボルト軸力に関する実験的検討

摘要

フィラー枚数の異なる試験体を対象にリラクセーション試験を行った結果，フィラー枚数が多いほどボルトの軸力低下が早まる傾向が確認された．無機ジンクの継手に関して第3筆者が既報で推奨するボルトの15%増し締めを適用する際にも，フィラー2 枚が挿入されている継手では増し締めの割合をさらに5%高い20%とすることが望ましいと考えられる．本研究は，鋼橋技術研究会「高力ボルト継手施工部会（部会長：南 邦明）」の活動の一環で実施した．