多元系化合物半導体を用いた太陽光－水素エネルギー変換

摘要

太陽エネルギーをわれわれが利用できるエネルギー形態に変換する技術は、持続可能な社会をつくるための基盤技術の一つである。実用技術である太陽電池は、補助金による支えもあって、近年もっとも普及が拡大した太陽エネルギー変換デバイスであり、経済的合理性を目指した高機能化（高効率化および低コスト化）が進められている。いっぽう、太陽エネルギーを蓄積可能な化学エネルギーに変換する、「人工光合成」技術は、太陽電池を補完する新たな太陽エネルギー利用法として、活発に研究が行われている。