カバー改良による冷却性能改善効果の実証: 在来線向けVVVF インバータ装置の小型・軽量化に向けた検討

摘要

在来線向けVVVF インバータ装置のヒートシンクとして、冷却性能向上の観点から新たなカバー形状を考案し、試作を行った。阪急電鉄（株）殿8000 系8001 編成を対象としたフィールド試験において現行カバーと試作カバーの風速・温度測定を実施し、比較検証した結果、試作カバーでは現行カバーに比べてフィン通風率が平均30%増加（ヒートシンク平均風速3m/s 以上）することを確認した。ヒートシンクに搭載したサーミスタの温度が4.5K 低減することを確認し、冷却性能としては14%向上(当社押出型ヒートシンクの冷却性能比)に相当することがわかった。