一般ドライバと高齢ドライバのサグ部における速度低下抑制効果の比較

摘要

高速道路において効果的に渋滞を緩和するためには，サグ部の渋滞解消法を検討することが重要である．これまでサグ部の渋滞解消に向けた取組みは様々行われてきたが，運転ドライバの年齢層に着目した知見は少ない．今後の高齢化社会を見据え，高齢ドライバの運転特性を把握しサグ部の渋滞対策を講じていく必要がある．本研究ではサグ部上りにおいてドライバに減速感を感じさせる手法に対し，一般ドライバと高齢ドライバの運転挙動について比較を行った．この結果，平均速度や最低速度が向上すること，高齢ドライバは一般ドライバと比べて車頭時間が長くなることが分かった．また，高齢ドライバは周期的な視覚刺激があると減速感を感じる可能性があることが分かった．