バーミキュライトに対するセシウムの吸着挙動に及ぼす溶存有機物質の影響

摘要

福島第一原子力発電所の事故により，放射性セシウム(放射性Cs)等が放出され，山林等の地表面へと降下した。 放射性Csは粘土鉱物に強く吸着し，山林においては土壌 表層に留まる事が知られている。一方で，湖沼や水源地 底質中の放射性Cs濃度は震災から5年経過した現在も減 少しておらず，集水域からの放射性Csの流入が継続し ていることが懸念される。