日本語クロスワードパズルを解く： 辞書逆引きにおける検索語の重みの決定法

摘要

クロスワードパズル(クロスワード) は，世界中でよくrn知られた言語パズルのひとつである．クロスワードを解rnくためには，カギとよばれるヒントから答となるワードrnを推定し，グリッドとよばれるマス目を正しく埋める必rn要がある．我々は，日本語クロスワードを人間並みに解rnくシステムの実現を目指し，2011 年度よりシステムのrn開発を行っている[1][2]．rnカギは，どのような方法で答(ワード) を推測できるかrnによって，いくつかの種類に分類することができる[2]．rnそのひとつに，辞書の逆引きによって答が推測できるカrnギがある．ここで，辞書の逆引きとは，カギとよく似たrn(類似度が高い) 定義文の見出し語を探すことである．例rnえば，「魚の体を覆っている小薄片」というカギに対し，rnそれと類似する辞書の定義文「魚類・爬虫類などの体のrn表面をおおっている小片」を見つけることができれば，rn「ウロコ」という正しい答を導くことができる．