UAV を活用した避難誘導支援システムの設計と試作

摘要

大地震による津波，集中豪雨などの自然災害発生時には，rn平時の屋内外の状況が一変するため，突発的に発生する予rn測困難な災害への対応が難しい．近年，避難行動を支援すrnるために，避難誘導用標識や電光表示板が設置されているrnが，広範囲に多数設置するためには莫大な費用が必要であrnり，また，地域によっては，設置時に景観を考慮する必要rnがある．さらに，大災害時には，倒壊，火災，土砂崩れ，rn液状化現象などによって平時の屋内外の状況が一変し，平rn時に想定された避難経路や避難場所が利用できず，避難者rnに適切な避難情報を提供することができない可能性がある．rn一方，センサ技術，通信技術の発展により情報通信技術rn(ICT)を活用した様々な防災・減災対策システムが開発されrnている．我々は，ロボット，家電，センサ，携帯端末などrnの Internet of Things (IoT)デバイスが協調・連携を行いながrnら被害状況を把握し，状況に応じて津波からの避難経路をrn導出することで，迅速な避難誘導を支援するエージェントrn型IoT デバイスの連携による避難誘導支援システムの開発rnに取り組んでいる．本稿では，UAV (Unmanned AerialrnVehicle)を活用した避難誘導支援に焦点を当て，複数のrnUAV が協調しながら避難所までの誘導を行う沿岸部地域rn向け避難誘導支援システムの設計と試作について述べる．