電界集中構造を有する誘電体板を用いた電界誘起気泡の研究

摘要

近年，人体等を対象とした薬剤導入や細胞レベルの遺伝子導入を行うためのインジェクション技術の研究が盛んに行われている．現状，薬剤導入においては痛みや恐怖心，針の廃棄や感染症といった問題点が，遺伝子導入においては低侵襲性や高効率化などの課題点が存在する．本研究室では上記したような問題点・課題点を解消するためのアプローチとして，電界誘起気泡と呼ばれる現象を用いた薬剤・遺伝子導入方法を考案し，その実現へと向けたデバイスである電界誘起気泡メスを作製した．