全体曲げ変形考慮による魚骨モデルの高次モード縮約精度向上

摘要

梁降伏型の崩壊機構を評価できる縮約モデルとして、小川ら1)により魚骨モデルが提案されている。しかし、この魚骨モデルでは高次モードの縮約精度に課題が残る。本報では小川ら1)の手法を拡張し、柱の伸縮にともなう全体曲げ変形も含めた弾性剛性を算出することで、高次モードの縮約精度を高める手法を提案する。また、40 層鋼構造骨組の時刻歴応答解析を行い、提案手法により高次モードの影響を精度良く評価できることを示す。