近赤外蛍光を用いた咽頭残留の非侵襲検出法の開発：ファントムを用いた検出能評価

摘要

日本人高齢者の死因上位に挙がる誤嚥性肺炎の原因として，咽頭腔の梨状窩への食物残留が挙げられる．我々は，蛍光剤入り食物を摂取し，体外からの励起光照射により生じる近赤外蛍光の強度推移から，梨状窩の食物残留を簡易に検出する計測法の開発を行っている1)．本研究では，ヒト頸部組織の光学ファントムを作製し，本計測法の検出能評価を行った．