イオン対型亜鉛(Ⅱ)二核錯体型蛍光プローブにおけるアニオン応 答

摘要

アニオンは生体内や環境水中に溶存しており，生体の生命活動において重要な役割 を担っている。そのためアニオンの微量分析は重要である。定量分析法の中でも高感 度な手法として蛍光プローブを利用した蛍光分析法が広く研究されている。これまでの研究で5-クロロ-8-キノリノールにジピコリルアミンを導入したHLの亜鉛(II)錯体 は水/メタノール溶液で蛍光を示し，二リン酸イオン（PPi）の共存下で選択的に消光 することを確認した。