CeO2-ZrO2複合担体担持Cu触媒を用いたエタノールのCO2改質によるCOおよびH2の製造

摘要

温室効果ガスであるCO2の削減が望まれているが、直接CO2を利用して削減する方法としてドライリフォーミングがある。エタノールは、再生可能エネルギーと考えられるバイオマスの一つであり、そのドライリフォーミングで水素や合成ガスを製造できれば、カーボンニュートラルに寄与することができる。この反応に活性を示す金属として、担持Cu触媒が知られている[1]。一方、CeZrOx複合酸化物は、その金属-担体相互作用のため高い酸素貯蔵容量と優れ た熱特性を持ち、改質反応の有効な担体として機能する[2,3]。本研究では、主活性金属としてCuを、酸素の移動能が高いCeO2と熱的安定性の高いZrO2から成る複合酸化物に担持した触媒を調製し、エタノールのドライリフォーミングを検討し、Cuの担持量、CeO2とZrO2の量比の影響を検討した。