異なるGNSSアンテナによる測位精度と天頂全遅延の特性評価

摘要

アンテナの更新前後について、測位解の比較、および2 周波単独精密測位による、天頂全遅延の比較を行った。同時にアンテナを比較することができず、対象期間が異なったため、厳密な精度の評価はできないが、天頂全遅延の誤差の大きさにはほとhど違いはなく、誤差自体も信号に対しては十分小さいことがわかった。ASH は20年近く前の製品であるが、測位解およびZTD の解析においてはTRM と比べてほとhどその性能に差は見られなかった。TRM は表1 のように多くの測位信号が対応できるが、現在運用している受信機ではその性能が十分に発揮できていない。今後はL5 も対応している受信機を用いて、ZTD に対するL5 の効果を検証する予定である。