エッジにおけるセンサデータの集約手法の実装と評価

摘要

センサを含むIoT(Internet of Things) デバイス数は年率17% の増加が見込まれており，従来のデータセンタやクラウドの外で生成され，処理されるデータ量は，2018 年での約10%から，2025 年には75% に到達すると予測されている[1]．取得されたセンサデータは，その場で利用されたり，ネットワークを介してクラウドに蓄積されたりすることになる．膨大な数のセンサから発せられるデータに対し，適切な時間と負荷で処理を継続するためには，様々な工夫が行われることになる[2]．また，様々なセンサを利活用したサービスが展開されるようになった現在における問題のひとつに，ベンダによるロックインが挙げられる．ベンダごとにIoT センサの通信方式が異なっていたり，ひとたびセンサネットワークが敷設されるとその後の変更にコストを要したりと，サービスが固定されて汎用性に欠けることが，普及促進をためらわせる一因となってしまっている．