物体検出とロボットアームを用いた複雑な定型業務に対応するRPAの実現

摘要

近年，画像を入力として特定の物体を見つけ出す物体検出技術は小売業界や医療業界において導入が進hでいる．また，ソフトウェアロボットを用いてPC 操作を自動化することで業務効率化を目指す取り組みであるRobotic ProcessAutomation（RPA）は，オフィス業務において注目を集めている．これらの技術及び取り組みを活用した事例は，今後さらに拡大していくことが予想される．本研究では物体検出とロボットアームを組み合わせることで，状況によって異なる対応が必要となるような複雑な定型業務や非定型業務に対応するRPAを実現することを目的としている．本稿では共同研究先企業と開発したスマホアプリの稼働を監視するシステムの概要，画像データ収集方法の実験およびシステム信頼性向上のための拡張機能について報告する．