量子アニーリングマシンにおける組み合わせ最適化問題の適用可能性の調査

摘要

TSP 問題においては問題を分割する事により解の精度に低下が見られた．しかしながら，分割により k の値と問題サイズを小さくする事が出来るため，大規模な問題サイズの問題に関しては分割後の方が良い解を得る可能性が考えられる．よって入力インスタンスを問題に応じて適切に分割する事が出来ればサイズと接続性の壁を乗り越える事ができ，実用的なビジネス問題への適用も考えられる．今後の展望としては，GP 問題のアルゴリズムを用いて適切な分割を行う方法を開発し，QUBO 行列のサイズを削減する事がある．またその分割を再帰的に用いる事で，サイズがより大きな問題に量子アニーリングを適用させることがあげられる．