開放起電力減衰から求めた有機薄膜太陽電池の二分子再結合定数

摘要

再結合過程は有機薄膜太陽電池(OPV)の重要な損失過程であり、OPV の再結合過程は、過渡開放光起電力法[1]、CELIV 法[2]などにより調べられてた。短絡状態近傍では、光生成された電荷はバルクヘテロ接合からの抽出過程によるため[3]、2 分子再結合過程を調べるには開放起電力（Voc）減衰実験が適している。一方、Voc 減衰が進行すると、測定系の入力インピーダンス、OPVの並列抵抗、静電容量による時定数等により減衰が支配されることが示されている[4]。そこで、本報告では、初期のVoc 減衰から2 分子再結合定数が評価できることを示す。