ＺＥＮ交通データを用いたプローブ車両ベースの交通状態推定法の評価

摘要

阪神高速道路株式会社が開発した高解像度データ「ＺＥＮ交通データ(ZTD)」は，高速道路の特定区間を通過するすべての車両の軌跡で構成されている。この研究は，ZTD を用いて，Seo et al. (2015) によって提案された車間距離を計測するプローブ車両を仮定した交通状態の推定方法の性能を評価することを目的としている。単位時間(dt)と単位距離(dx)を与えて，高速道路の特定区間を細かな時空間セルに分割し，ZTDから得られる車間距離情報を用いてセルの交通状態（流率，密度，速度）を推定する。時空間分解能とプローブ混入率を変えたときの推定精度（MAPE, RMSE）を比較する。