熱·物質移動が強化された構造化プレート型反応器の提案-メタンCO2改質への応用-

摘要

大きな反応熱を伴う化学反応において、反応場が大 きな温度分布をもつことで種々の問題が生じる(副反 応の進行。熱応力による反応器の損傷。吸熱反応であ れば、温度低下と反応速度の低下によって、必要な触 媒量の増加ないしは反応器の大型化につながる。発熱 反応であれば、温度上昇と反応の加速によって反応暴 走につながる。)。このため反応場を均一温度に保つ 技術は重要である。 著者はこれまで、気相固体触媒反応を主として、伝 熱性能を高めたコンパクト反応器の開発に取り組hで きた。改良を繰り返し、"熱·物質移動が強化された 構造化プレート型反応器"の開発に至った。本反応器 によってメタンCO2改質をプロセス強化する効果が見 出されたので紹介する。