給排水衛生設備設計手法に関する調査?研究(第1報)アンケート調査概要及び給水?給湯負荷算定法について

摘要

近年の給排水衛生設備における節水化や給湯設備の熱高効率化の進歩は目覚ましいものがある。米国の代表的な給排水衛生設備基準であるIPC及びUPCにおいては、2,000年頃に排水負荷単位の見直しが行われる等、ある程度の対応がなされてきている。一方、わが国における給排水衛生設備の設計基準は、米国の給排水設備規準にあたるNational Plumbing Code ASAA.40.8-1955(NPC-1955)を基にHASS-206-1967 (現?SHASE-S 206)に制定され、以降の改訂において幾度か見直しが行われているが、部分的な見直しにとどまっている。その結果、節水化及び高効率化された設備機器への対応がなされていないこと、機器容量の算定法と配管の管径決定法における整合性が図られていないこと、給水配管と排水配管の管径決定手法の不整合性などの問題点が指摘されている。