振動モード解析を用いた檯梁の洗掘評価手法に関する研究

摘要

橋梁に発生する問題の一つに、橋脚の基礎部分における洗掘がある.洗掘とは流水によって土砂が削り取られ，消失する現象である.洗掘が発生すると，基礎の根入れ不足が生じ，橋梁の安全性が低下する.現状ではボート上からポールを使った河床測定や潜水士による目視調査等が行われているが，調査に費用と時間がかかり，また場所によっては作業に危険が伴うため，十分な精度と頻度で調査を行うことは困難である.そこで橋梁基礎周辺の洗掘状況を迅速かつ正確にそして安全に調査する手法が求められている.