ウェアラブルデバイスへの応用に適する水系フレキシブル有機二次電池の開発

摘要

近年、フレキシブルエレクトロニクスの発展により様々なウェアラブルデバイスが開発されている。ウェアラブルデバイスを駆動させる電源として、現在ではリチウム電池が多く用いられているが、電池はデバイスの中では比較的重く、また堅いため電池部のみフレキシブル性が失われている場合が多い。この課題を解決するためにフレキシブル電池の研究が盛hに行われている。しかし、リチウム電池は発火の危険性があり、日常的に身につけるウェアラブルデバイス用の電源には、より高い安全性が求められる。特に着衣に取り付ける場合、転倒などにより電池のパッケージが破損する可能性があり、電池自身に高い安全性が求められる。一方、リチウムフリーなフレキシブルキャパシタの研究も行われているが、これらはエネルギー密度が電池に比べて小さいことが課題となっている。IoT、トリリオンセンサー社会の到来に向けてウェアラブルデバイスの市場は今後更に拡大することが予想されており、ウェアラブルデバイスへの応用に適した安全、安価で高容量のフレキシブル電池の開発が期待されている。