2 つのインドレニン部位を有する新規スチリル色素の合成とその蛍光特性

摘要

スチリル色素は、染料や光学的記録媒体などの分野において活用されており、注目を集めている。スチリル色素の2 つのアリール部位に、ベンゾチアゾール環やベンゾオキサゾール環を有する例はこれまでに報告されている。しかしながら、インドレニン環を有するスチリル色素の合成例とその光学特性は報告されていない。本研究では、図1 に示すような2 つのインドレニン環を有する対称スチリル色素3a を合成し、その紫外·可視吸収および蛍光スペクトルをエタノール溶液中、測定した。