新規なプロック構造により高速ダイカツト性を実現したSIS系ホットメルト粘着剤

摘要

スチレン系ブロックコポリマーは、スチレンとブタジエン、イソプレンなどの共役ジエンをモノマーとして合成される熱可塑性ブロック共重合ポリマーである。その中でも、スチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロックポリマー(当社製品名 Quintac~R)は、非常に柔らかくタックや伸縮性に優れ、またゲル分ゃァゥトガスの少ないクリーンなポリマーであることから、ホットメルト粘接着剤や衛生材料用途を始めとして各用途に幅広く使用されている。従来SISのようなプロック共重合体ポリマーはミク口相分離構造を形成することが知られており、その相分離はスチレン含有量に依存し、スチレン含有量の増加と共にスフイア(球状）、シリンダー（棒状）、ラメラ（層状）といった相構造を形成するため（図1)、この相構造により材料物性が大きく変化する。