木質バイオマスの難燃化に関する研究

摘要

現在、国内では年間約2000万立方メートルもの未利用の木質バイオマス（間伐材、林地残材等）が発生すると言われている。近年、持続性·脱石油依存性社会の構築に向けて、また地球温暖化対策（CO2削減）の一環としてカーボンニュートラル性を有する木質系バイオマスの新たな利活用技術の実用化が期待されている。木質バイオマスの利用方法としてはエネルギー利用およびマテリアル利用に大別される。前者ではバイオマス発電を中心に一部では実用化が進hでおり、後者では製紙用チップ、ボード材、土壌改良材、家畜用敷料、堆肥、猫砂等に用いられている。