サンドイッチ凍結乾燥法により基板上成長したNaCl ナノ結晶のAFM 観察

摘要

走査プローブ顕微鏡によるナノ粒子計測で懸濁液中ナノ粒子の形状等の統計情報を得るには、高密度かつ非接触な基板展開が必要になる。過去の報告で、2 枚のシリコン基板でナノ粒子分散液を挟hで薄膜とすることで 80°C の冷凍機でも瞬凍を可能にし、分散液中での非接触状態を保持した基板展開試料を作成する凍結乾燥法「サンドイッチ法」（図1 左）を提案し、かなり理想的な基板上分散が得られることを示した。前回報告では、シリカ2 峰懸濁液サンドイッチ法展開試料をAFM 計測し、一定面積を取れば、粒径分布について均一な展開がなされていることを検証した4。これまでの報告で展開したナノ粒子はいずれも球状であった。