単一計測システムによるダストと排ガス成分の同時連続計測に関する基礎検討

摘要

我が国では大気汚染防止法により，ばい煙発生施設に対する規制措置としてばい煙（硫黄酸化物，ダスト，窒素酸化物等の有害物質）の排出基準が設けられている．ダスト排出量の測定は，試料採取法と連続計測法に大別され，前者は，大気汚染防止法で規定された測定法であり，後者はダスト濃度の連続監視や集塵装置の性能確認等に利用されている．しかしながら，2018年1月に日本工業規格にて連続計測法に用いるダスト濃度自動計測器の性能評価方法に関する規格が制定され，今後連続計測データが遵法管理状況のエビデンスとして認可されることが予想される．