高炉条件下におけるガス化反応が コークス強度に及ぼす影響

摘要

高炉内における熱源および鉄鉱石の還元材であるコ ークスは炉内の通気·通液性を確保する空隙維持材と しての重要な役割も担っている.しかしながら，高炉 内は高温かつCO-CO2系のガス雰囲気下であるため， コータスはCO2ガス化反応により劣化する[1].反応に よつて劣化したコータスは高炉上部からの荷重によつ て破壊されるため，高炉内の通気。通液性が低下し，鉄 の還元プロセスの効率が低下する恐れがある.また， CO2ガス排出量の削減を目的とし，シャフトから水素 を吹き込む新型高炉の研究開発が進められている[2]. そのため，コータスは従来のCO2ガス化反応に加えて H2Oガス化反応によつて劣化すると考えられる.