微粉炭マルチバ一ナ炉を用いたアンモニア混焼パーナ段の 最適化検討

摘要

水素キャリアの一つであるアンモニアは、貯蔵. 運搬性に優れ、カーボンフリ一燃料として直接利用 への期待が高まっている。その利用手段の一つとし て、既設火力発電所での混焼利用が考えられる。 当所は、内閣府の戦略的イノべーション創造プロ グラム（SIP) 「エネルギーキャリア」において、既 設微粉炭火力発電所を対象に、アンモニア混焼によ るNOx排出への影響を実験的に明らかにすると共に、 NOx抑制方策について検討してきた。その成果の一 つとして、複数段のバーナを備えた火炉においては、 パーナ全段にアンモニアを均等に注入段の各バ ーナでの混焼率6. 7%)するよりも、下段側のパーナ に集中して注入（パーナ単体での混焼率20%)するこ とで、NOx排出量を抑制できることを明らかにした。