階層分析法を用いた電力消費行動に関する考察 ～若年女性の事例から～

摘要

電力セクタ一は2016年、完全に自由ィ匕され、一般の需要家は小売電気事業者を自由に選hで電気を購入することができるようになった。すなわち、消費者は様々な意思決定が行えるようになった。従来は、ほとhどの電力は大型水力、火力、原子力発電によって供給されていた。しかし2011年東日本大震災による福島第一原発での事故以降、ほとhど全ての原子力発電所の運転が停止した。そして、火力発電から供給される電力が増え、その結果、電力価格が上昇した。また、安全面や地産地消の観点から再生可能エネルギ一が注目され、2011年には電力固定価格買取制度が導入されると、再生可能エネルギーによる発電が大幅に増えている。消費者は、環境面や安全面から再生可能エネルギーによって発電された電気の購入が可能になっている。本稿では、従来の大型水力、化石燃料、原子力発電、再生可能エネルギーの電源の選択肢の中からどのような基準でどのような電源を選択するのか、若年層の女性を事例にして、階層分析法を用いて考察する。