通勤社会実験から見た自転車?徒歩推進施策における情報通信システムの活用効果

摘要

本研究は，自転車?徒歩通勤社会実験に情報通信システムの導入し，システム導入効果を検証した．その結果，情報通信システムは，日頃から自転車?徒歩通勤をしている被験者にとって，システム導入の有無により大きな違いはなかったが，以前自転車徒歩通勤を実施したことがあるが，その後やめてしまった被験者にとって，導入効果が高く期待できることが明らかとなった．今回の実験により，情報通信システムを用いた継続的な働きかけの有効性が一部確認できたが，被験者にとって，有効な情報は一律ではなく，情報システムは，被験者に合わせたさらに効果的な支援をできる可能性を秘めている．今後は，情報通信システムの利用効果を高めるためのさらなる分析が必要である．