河川堤防の変位検知試験における過剰検知の軽減に関する検討

摘要

検知感度が高いケースは過剰検知が多い傾向にある．また差分処理方法は，過剰検知の精度に大きく影響することが示された．本検討では過剰検知が最も少ない条件はCH5 であったが，一方で変位の検知精度向上と過剰検知減少はトレードオフの関係にある．過剰検知減少には，現地条件に応じた解析領域のマスク設定のほか，外部条件（気象等）と組みあわせた検知対象の絞り込み等を今後検討していくことが必要と考えられる．