各種イオンをドープしたアパタイトナノ粒子のアナフィラキシー様反応惹起性の検討

摘要

血管内留置カテーテル使用による細菌感染症は、重篤な病態悪化等を引き起こすことが懸念され、解決手 段が求められている。しかしながら我が国では、クロルヘキシジン/スルファジアジン銀含侵カテーテルを用 いた患者にアナフィラキシーショックが発生したことを発端として、抗菌カテーテルの使用に制限がかけら れている。そこで我々は、カテーテルのコーティング材料として各種イオンをドープしたハイドロキシアパ タイト（HAp）ナノ粒子の開発を行い、抗菌性制御について検討してきた。本研究では、各種ナノ粒子を用い て、アナフィラキシー（様）反応の程度をin vitro で検討したので報告する。