CAPC 法で作成した PET 多孔体の接着強度の評価

摘要

二酸化炭素存在下で、ピストンを用いて積層した繊 維からなるシートを圧着することで、樹脂多孔体を簡 便に製造する技術（CAPC 法: CO2-Assisted Polymer Compression）を開発した1) 。また、CAPC 法を用いて 平均繊維径8μm の PET 不織布を用いてプロセスの運転 条件を変えることで気孔率を制御可能であることを報 告した2) 。ただ、昨年の化学工学会秋季大会の時点で は安定して接着強度のデータの測定ができておらず、 素材として利用するにあたって重要な指標である接着 強度のデータが示せないことが課題であった。 今回、サンプル調整方法の工夫により再現性のある データの取得が可能となったので、8μm の PET 不織布 を用いて作成した樹脂多孔体の接着強度を評価したの で報告する。加えて、繊維状のシートの積層体という ことで突き刺し強度が高いと想定されるので、その評 価結果も合わせて報告する。