オリゴエチレングリコールと脂溶性側鎖を導入したキトサン誘導体の合 成と物性評価

摘要

キトサンは地球上でセルロースに次ぐ資源量を誇る天然高分子である。最近では、 抗菌性や創傷治癒促進性が注目され、そこに重きを置いた生体への適合性を活かした 材料が開発されている。しかし、キトサンは一般的な有機溶媒や水への溶解性を示さ ず、材料分野における加工のしにくさが大きなデメリットとして挙げられる。