バイオミメティックな手法により高分子フィルム表面に形成した ヒドロキシアパタイト層の接着力評価

摘要

ポリイミド（PI）は優れた耐熱性や機械的強度を有する一方、表面は化学的に不活 性であり表面修飾は困難である。 我々は熱プレス法を用いて種々の官能基をもつ異種 高分子を PI フィルム表面に固定化する手法を開発しており、たとえばポリスチレン スルホン酸ナトリウム（PSS）を表面に固定化したPIフィルムは擬似体液に浸漬する ことで不均一核形成を駆動力としたヒドロキシアパタイト（HAp）層の析出を誘起す ることを示している 。本研究ではPIフィルム表面全体への HAp 層形成を行い、さ らにテープ剥離試験によって形成した HAp 層の接着力を評価した。