嵩高いアシルアミノ基を持つビス（アレーンチオラート）コバル ト錯体の固相異性化とクロミズム

摘要

嵩高さの異なる 2 つのアシルアミノ基を持つアレー ンチオラート配位子 L2? を用いて単核コバルト錯体を 合成すると、S,O-キレート配位したCo(L2)2が生成し、 緑色のトルエン溶液から青色結晶が得られる。 X線結晶 構造解析により、t Bu 基側のカルボニル酸素が配位し、 コバルト周りのジオメトリーが四面体から歪hでいる ということが明らかになった（下図1a）1 。本発表では、 構造とクロミズムの関係について詳しく報告する。