機械学習および放射伝達計算による雲画像の解析

摘要

大気中に浮遊する微小な液体，または固体の粒子である大気エアロゾルは，太陽光の散乱?吸収行うとともに雲の凝結核として働くことで地球の放射環境に大きく影響することは知られているⅰ)。地上ベースの大気リモートセンシングにおいては、カメラは基本的な画像取得装置であるが、その定量的な活用はこれまで限られてきた。本研究は，最近の性能の進化が著しく，安価，高画質で連続撮影ができるようになっているウェブカメラと地上エアロゾル観測装置、ミー散乱ライダーを用いることで，地上を含む空画像の二次元データにおけるエアロゾルと雲の三次元情報を取得する。また，標準的な放射伝達コードMODTRAN を用い，対象画像の光学特性のシミュレーションを行う。さらに，雲の成長過程と密接に関係する水蒸気の吸収波長域における画像情報の取得と解析についても検討する。