治療効果を予測するアルゴリズムの開発と医薬品による副作用のビッグデータ解析

摘要

本稿では、患者の客観的情報と主観的情報を活用じ、治療開始前に治療の成否を予測するアルゴリズムの開発と我が国で公開されている医薬品に関連して生じた副作用自発報告データベースをより詳細に解析した事例を紹介した。米国FDAをはじめとして、諸外国では医療データベースが電子化されており、さまざまな疫学研究に活用されている。我が国でも電子化された大規模医療情報データベースを作成し、疫学研究に活用するプロジェクトも進行中であり、今後、我が国の医療ビッグデータを活用した疫学研究も進められていくものと考えられる。