高精度宇宙構造のアクチュエータ配置設計への進化型計算法の適用

摘要

人工衛星における観測ミッションの高度化に伴 い，パラボラアンテナなどの鏡面構造はより高精 度な表面精度が要求されている．GHz を超える観 測周波数を用いる場合の鏡面精度は熱変形さえも 許容できなくなるため，軌道上で調整ができない 従来の設計手法では限界となってきている． 田中らは，図1 に示すように圧電アクチュエー タを利用したスマート形状可変鏡の初期実験モデ ルを設計?開発している1)．このモデルは6 本の 圧電アクチュエータにより鏡面に面外荷重を与え て形状を制御している．アクチュエータをさらに 有効に機能させるために，アクチュエータの最適 配置を考える必要がある．