マグネシウム合金の燃焼試験方法に関するJIS開発

摘要

マグネシウムは，構造用金属材料の中で最軽量である等の特性を有しており，自動車等の輸送機器をはじめとする軽量化ニーズの高い分野で適用されている。ここ数年の国内需要量は約4万トンの横這いで推移を続けている状況ではあるが，今後の適用拡大が期待されるような研究開発が活発に進められている状況である。その開発の一つとして，燃焼性を改善した材料の開発が挙げられる。マグネシウムは非常に活性な金属であるため，溶融時や微粉状態では空気中の酸素と反応し発火しやすくなり，更に一度発火してしまうと水での消火が非常に困難な材料であるが，近年ではカルシウム等の添加によってマグネシウム合金の発火温度を高めた鞄然性合金の開発が進hでいる。そしてこの開発に伴い，鉄道車両や航空機の構造部材など，使用する材料に高い難燃性が要求される分野への適用に対する期待が大きく高まってきている。