ARB加工により作製された超微細粒Al-0．7％Si-0．7％Ge合金の時効挙動

摘要

近年、地球温暖化問題による自動車のFCV（燃料電池自動車）化およびEV（電気自動車）化に伴い車体の軽量化が非常に重要となっている。これに伴い、自動車の構造用材料としてAl合金の利用が増加している。これまで著者らは、A臆加工法（Accumulative Roll-Bonding）により作製された超微細粒Al-0．5at％Si-0．5at％Ge合金およびAl-0．6at％Si-0．6at％Ge合金（以下、at％は％）について、熱処理温度を種々変えて時効挙動を詳細に調べた（1），（2）。その結果、時効温度が373Kおよび423Kにて時効硬化が認められた。