気相燃焼合成法によるTiO2担持Agクラスターの高担持量化

摘要

貴金属粒子触媒の微粒化は，触媒活性向上および，高価な貴金属の有効活用において極めて重要である.本発表は工業利用が可能な火炎噴霧熱分解法を用い20-40wt%のAgクラスターU-5 nm程度） をTiO2上に担持することに成功したので報告する. 火炎噴霧熱分解法によりAg/TiO2粒子を調製した. 酢酸銀とチタニウム(IV)イソプロボキシドを総金属濃度が0.16 Mとなるよう，混合比が1:1のァセトニトリルと2-ェチルへキサン酸に混合した.この前駆体溶液を3 mL/minでニ流体ノズルに送り，5 L/minのO2 分散ガスにより噴霧，CH4-O2(1.5 L/min-3.2 L/min) パイロット火炎で着火し燃焼した.生成した粒子は真空ポンプで捕集し，ガラス繊維フィルターで分離した.