BN ナノ粒子を用いた高濃度スラリーの粒度分布測定による分散評価

摘要

近年EV/PHV 車向けバッテリーやモーターコンバーターでは、小型·軽量化のため、高い放熱 性が求められており、放熱材料としてナノフィラーの高充填化がキーテクノロジーとして期待されてい る。本研究では、高充填フィラーとして高硬度·高熱伝導かつ絶縁性を示す窒化ホウ素（BN）のナノ粒 子を高濃度分散させたスラリーを検討し、開発した強力なせh断力と超音波による分散技術（特許第 6076459 号）と従来分散技術との分散度に関する相違を調査した。又、レーザー回折/散乱式粒度分布測 定装置を用い分散状態をより正確に把握することを目的に、具体的には0.03-20wt%BN 固形分と原液と なる20wt%BN 固形分を含hだ高濃度スラリーを0.03wt%BN 固形分まで希釈しながら粒度分布測定を行い、 分散状態の把握又は憶測し、同時に顕微鏡観察による粒度分布との相関を調査した。