ラット間質系幹細胞を用いた窒素ドープ水酸アパタイトセラミックスの in vitro 評価

摘要

水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2; HAp) は、骨組織の無機成分として知られ、生体内で高い生体適合性およ び骨伝導性を有する。また、生体骨中のHAp は結晶構造に多くのナノスケールの欠陥を持ち、この格子欠陥 構造は骨形成に寄与するものと考えられる。そこで、我々はHAp の結晶構造に欠陥を導入するために、窒素 ドープ法による窒素ドープHAp (N-doped HAp) セラミックスを作製した[1]。本研究では、N-doped HAp セラ ミックス上にラット骨髄間質細胞(rBMSC)を播種し、その細胞接着·増殖能·骨分化能について調査したので 報告する。