(289-0066)真空蒸留·押出加工法によるMg-Zn-Zr 系合金から高純度Mg-Zn 合金板材の作製

摘要

マグネシウムは、軽量で、リサイクル性も良いことから、構造材としての需要が増加傾向である。マグネシウム中に鉄等の不純物が一定量以上混入すると耐食性が悪化し、構造材として使用するために高純度なマグネシウムは必須である。マグネシウムは蒸気圧が高く、各元素間の蒸気圧差を利用した真空蒸留法により高純度なマグネシウムが作製できる。しかしながら、純マグネシウムは強度が低く、構造材としての用途が限られる。マグネシウムと蒸気圧が近い亜鉛が含有するMg-Zn 系合金を真空蒸留の原料に用いることにより、純マグネシウムより強度が大きい高純度なMg-Zn 合金が作製できると考えられる。そこで本研究では、真空蒸留·押出加工法によるMg-Zn-Zr 系合金から高純度Mg-Zn 合金板材の作製について検討した。