核融合炉用高純度低放射化バナジウム合金NIFS-HEAT-2 のクリープ特性

摘要

核融合科学研究所と大学連合が開発した高純度バナジウム合金共通材料NIFS-HEAT (V-4Cr-4Ti合金)では、侵入型不純物酸素、窒素、炭素を従来の米国材US832665 の半分にすることに成功し、加工性、溶接性が大きく向上した。一方でこれらの不純物は、固溶硬化、析出硬化、及び時効硬化に寄与する強化因子でもあるため、その低減により高温強度の低下が懸念される。本研究では、高純度化の影響とクリープ機構を明らかにし、材料の使用温度上限とクリープ特性改善のための指針について検討する。