TYPE3 CFRP製蓄圧器のライナー形状最適化に関する研究

摘要

これまでの蓄圧器の設計は容器破壊試験の繰り返しによる試行錯誤で行われており，設計の合理性に欠けていた．その結果としてCFRP層が過剰になり高コスト化に陥っていた．合理的設計のためには正確な応力評価が必要であり，そのためには，容器ドーム部における複雑な積層構成を正確にモデル化する必要がある．そこで，著者らは複雑な積層構成を正確に軸対称有限要素モデル化するプログラムを開発した．本研究では，そのプログラムを用いた設計支援の一つの方法として，ライナードーム形状の最適化により，ライナードーム部に発生する曲げ応力を低下させ，CFRP層を減らすことができ，容器製造コストの低減が期待できることを示す．